<基本テクニック3>
セラミックタイル、ガラス、金属等、加熱できる素材に転写し、耐久性の高い防水仕上げにする
1. お好みのイメージを鏡像(逆像)コピーします。

2. 家庭用オーブンやヒートガンでデカルク上の画像を加熱します。家庭用オーブンの場合、180℃で約1分間加熱。画像およびトナーに艶が出たら加熱完了。これによりトナーの溶着が完全となり後の工程での気泡の発生を防ぐことが出来ます。

3. デカルクのイメージを必要なサイズにカットします (余白は切り取ります)。

4. 画像を転写したデカルクをきれいな水に浸します。デカルクを水またはぬるま湯に浸すと自然に巻き上がります。1分ほど浸します。

5. シートに水が十分しみ込んだら水から引き上げ、新聞紙、キッチンペーパーなど吸水性のある物の上におき、裏表両面の余分な水分を取り除きます。デカルク用紙の上に手を平らにして置き、裏紙を数センチ下にずらします。

6. 転写面を中性洗剤、アルコール等できれいに脱脂・清掃します。

7. 今までの技法とは逆に画像の表が下になるようにトナー面を下にして素材に貼り付けます。

8. 水道水でデカルクシート上のゴムのりを完全に洗い流し、ゴムスキージーを使って転写紙の下から気泡や水分をすべて追い出します。

9. ごく低温のオーブンに入れ、ドアーを開けたまま15分程転写紙と素材を完全に乾かします。乾いたらドアーを閉め低温のまま15分程かけて100℃近くまで加温します。次に100℃位からゆっくりと30分程かけて180℃まで温度を上げます。180℃の状態を10分間程保ちます。転写紙につやが出て、小さな泡がつぶれて平らになったら出来上がりです。

【ヒント1】 9番の加熱工程では最初の100℃がとても大切です。100℃を超えると水は沸騰します。転写紙とタイルなど素材の間に少しでも水分が残っていると画像にピンホールなどが発生し失敗します。ゆっくり加熱し完全に乾燥させてから100℃以上に加温するよう心がけてください。
時間に余裕がある時は8番の後、1〜2日自然乾燥させ9番に入ってください。

電子レンジと併用のオーブンを使う場合
1. 転写紙にカラーコピーを鏡像(逆像)でとります。

2. 必要な部分を切取り、オーブン等で180℃で1分加熱してください。

3. 加熱した転写紙を水に浸し、台紙からフィルムを剥がしてください。

4. フィルムの裏についているのりを水、ぬるま湯等で洗い流してください。

5. 素材に裏返しに貼りつけてください。(のりのついていた面が上)

6. ゴムスキージで水分やエアーを追い出して余分な水分を拭取ってください。

7. 画像をドライヤーでよく乾かしてください。(温度を上げていく時に水分が残っていると沸騰しピンホールができます)

8. 常温の状態からオーブンに入れ100℃まで加熱し2分キープして下さい。

9. 引続き、130℃まで加熱し2分150℃まで加熱し2分180℃まで加熱し10分キープして出来あがりです。(この間、素材はオーブンに入れ放しにして下さい。)

【応用例】 ガラスへのステンドグラス調転写、マグカップなど陶磁器、ガラスの器、アクセサリー、金属プレート、セラミックタイル etc